家庭の医学

おたふく風邪予防接種で男の子未接種はどうなる?回数は?副反応は?

おたふく風邪予防接種男の子

おたふく風邪の予防接種は任意接種なのでお金がかかります。

昔から病気に罹って免疫をつける的な感じだけど、

それってどうなの?

罹らない場合は?

特に男の子は早めにおたふく風邪に罹らないと

大変なことになるらしいけど本当?

そんな疑問を解決していきましょう!

おたふく風邪の予防接種は男の子は受けるべき?

おたふくかぜの予防接種は受けてもおたふく風邪を

完全に防げるわけではありません。


ですが、予防接種を受けることで70~90%の確率で

おたふく風邪を予防できることはわかっています

そしておたふく風邪に罹っても重症化を防げます



さて、おたふく風邪ですが、男の子が大きくなってから

罹ると不妊になると言われてますが、これは少し違います。




思春期以降に男の子がおたふく風邪に罹ると、合併症として

睾丸炎を起こす可能性があります


思春期以降の男性の場合、20~30%の確率で睾丸炎を合併します。

そして、両方の睾丸で炎症が激しい睾丸炎に掛かった場合には

その後遺症として機能がなくなり、不妊症になるということになります。





しかし、この不妊症になる確率は極めて稀なものです。



ですが、睾丸炎になると、睾丸がひどく腫れて痛みます。

その痛みはそうとう痛いものですので、そうなる前に予防接種で

予防をしてあげている方が、子供のためといえます。



また、不妊になるというのはとても稀な合併症ですが、

適齢期意外におたふく風邪に罹ると症状が激しくなりやすい

というのはとても高い確率です。



そして、睾丸炎よりも聴神経が侵される

合併症になる可能性のほうが高くなります。


これは治療しても回復せずにそのまま難聴になります。

不妊になるよりも難聴になる確率のほうが高く、

そうならないためにも予防接種を受けることは将来お子さんを

守ることにもつながります。




おたふくかぜの予防接種の回数は?

予防接種の回数は2回接種が強く勧められています。

以前は1回接種で終了する人も多かったですが、

1回摂取だと十分な免疫を獲得できず

おたふく風邪に掛かるケースが多く見られたからです。




ですので、現在は2回接種が勧められています。

ちなみに世界では2回接種が標準的です。



おたふく風邪の予防接種は1回目の接種が終わってから3~5年たった後に
2回め
の接種が勧められています。



なお、接種は思春期以前10歳までに2回済ませることがおすすめされています。




予防接種をしたからといって、

絶対に病気にならないというわけではありません。

しかし、病気の重症化を防ぐためには

決められた回数を接種する事が大切になります。

おたふくかぜ予防接種の副反応って何?

おたふくかぜの予防接種のワクチンは

接種した後2~3週ごろに、

発熱
耳下腺腫れ
嘔吐

鼻水

などの症状があらわれることがあります。




しかし、これらの症状は数日中に消えます。


また稀に接種3週前後に「無菌性髄膜炎」が現れる事があります。

症状は発熱、頭痛、嘔吐等で、

これは数千人に1人程度の割合で発症する確率があります。




しかし、

無菌性髄膜炎という響きはなんだか怖いですよね。

ですが、これは点滴を受けて安静にすることで、

治ってしまうことがほとんどなのです。

そう考えると、

そこまで怖い病気ではありませんので安心しましょう。


その他には100万人に1人の割合で

紫斑、鼻出血、口腔粘膜出血等症状の見られる

急性血小板減少性紫斑病もおこる可能性もあります。



また、

接種後にアナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)

がまれにあらわれることがあります。



おたふくかぜワクチンの接種は任意接種ですので、

受けるのをどうしようか迷うところですよね。



ですが、長い目で見た時、ワクチンがもたらす効果。

受けなかった場合のデメリット。



大人になるまでかからなかった場合、

結局予防接種を受けることになりますので

どうしようかモヤモヤする場合は

安心のために受けておくというのも

いらない心配をしないためにもいいかもしれませんね。

まとめ

おたふく風邪の予防接種は受けない男の子で

思春期以降におたふく風邪に罹ったとしても

不妊症になるのは極めて稀な合併症です。

ですが、思春期以降におたふく風邪に罹ると睾丸炎や難聴などの

合併症など重症化しやすくなりますので、

そのデメリットを考えるとワクチンは安心を得られる

一つの手だと思います。