家庭の医学

鼻水が止まらない・・花粉症と風邪の違いとは?咳の場合は?風邪薬の効果って・・

花粉症3

何だか鼻水が止まらない・・もしかしてこれって花粉症!?

いや、でも風邪のような気もする・・。

そんな風に症状にいまいち悩む時ってありませんか?

実は鼻水には花粉症と風邪との見分け方があるって知っていました?

花粉症と風邪!くしゃみや鼻水などの症状の違いとは

花粉症と風邪、どちらも発症した時に出る初期症状はとても似ているので悩むところですよね。

そして、症状を抑えるために薬を飲むことは有効な手段ですが、成分に違いがあるためどちらが原因になっているのか把握しておくことは症状を緩和するポイントになってきます。

ですので、主な症状の鼻水に注目してみましょう。


初期の段階ではどちらが原因でも、水のようなさらっとした鼻水です。

しかし症状が進んでくると、風邪の場合は粘り気が出て黄色っぽい鼻水が出てきます

感染したウィルスや菌を撃退しようと免疫機能が働いた結果、戦いで生じた白血球と菌の残骸を鼻水と一緒に出そうとするので、黄色く粘度のある鼻水になります。


それと違い、花粉症の場合は、粘膜についた花粉を洗い流そうとして鼻水が出るので、涙と同じような成分で常にさらさらしています

くしゃみもよく出る症状の一つです。

くしゃみ自体に違いはありませんが、花粉の侵入で起きるくしゃみはなかなか止まらず、連続して出てしまうという特徴があります。



そして、決定的な違いは目のかゆみです。


花粉症になると目のかゆみが強く目の周りが赤く腫れてしまうこともありますが、風邪では白目が充血することはあっても、目がかゆくてたまらないといった症状が出ることはありません。


高熱が出て頭痛がひどくなってきた、下痢や嘔吐などの症状が出ている時には、ウィルスや細菌が原因になっている可能性が高くなり、天気が良くて風が強く吹いている日は鼻水などの症状がひどくなる時には、花粉症の疑いが高くなります。

花粉症のようなアレルギーは、原因になるアレルゲンに対する抗体の数が増えて、ヒスタミンやロイコトリエンなどが放出されて脳に対処の指示が出されることで起こります。


花粉が飛ぶ季節になると毎年症状が出ている人なら心構えもありますが、抗体が増えた時に突然発症することがあります。

ですので、今までは花粉症の症状が出なかったとしても、上記のような症状の違いを頭に置いておいて、風邪との違いを知っていると適切に対処できます。

花粉症と風邪の違いで咳の場合は?

花粉症 喉

意外な感じですが、実は花粉症でも咳の症状が出る場合があります。

鼻水に、咳と来たら本当に風邪症状と勘違いしてしまいますよね。

ですが、やはり咳にも花粉症と風邪の場合では決定的に違う事が有ります。

それは喉の痛みです

花粉症でも咳や喉の痛みなどの症状もありますが、実は花粉の影響で発生している時には頻繁に咳が出たり、強烈な喉の痛みや腫れを感じることはありません。


風邪の場合ですと、何か飲み込む時に痛みを感じるなど、喉を見てみると明らかに赤く腫れていることがわかります。


ですので、咳が出ている場合で花粉症の症状なのか?風邪の症状なのか?と悩んだ場合には喉の痛みに注目するようにしてみてください。


花粉症に風邪薬って効果あるの?

花粉症薬飲み合わせ

花粉症か風邪なのか症状が今ひとつわからない。

でもどうやら両方に罹ったっぽい!

なんて時、まずお薬に悩みますよね。花粉症と風邪の症状は似たようなものなのだから、お薬は風邪薬だけでいいんじゃないの?

なんて思う方もいるかもしれません。ですが、実は花粉症と風邪の症状は似ていても本質が違います。


花粉症は基本はアレルギーを抑えるのが主な目的であり、風邪の場合はウイルスを抑えるのが主な目的です。


ですので、風邪薬を飲んだとしても風邪の症状は緩和されますが、花粉症の症状は緩和されません。

それぞれに合ったお薬を処方される必要があります

しかし、市販のお薬を適当に飲み合わせてしまうのは副作用の危険がありますのでやめておきましょう

一番いいのは、病院で症状に合ったお薬を処方されることですが、病院に行く時間がない!という場合には、ドラッグストアなど薬剤師さんに飲み合わせていいのかどうか相談することをお勧めします。

まとめ

花粉症の場合の鼻水は、さらさらとした鼻水がでます。これは粘膜を洗い流そうとする反応のためです。

風邪の場合は黄色く粘り気のある鼻水になります。

しかし初期症状はどちらもさらさらとした鼻水がでますので、花粉症か風邪か悩んだ場合には喉の痛みと目のかゆみに注目しましょう。


つばを飲み込んでも痛く喉が赤く腫れている場合は風邪で、喉は痛くなく、目に明らかにかゆみが出ている場合は花粉症と考えられます。


咳の場合も喉に痛みを伴えば風邪である確立が高いです。


お薬を飲む場合は、花粉症も風邪も併発している場合には飲み合わせに注意が必要ですので、病院または薬剤師さんに相談するようにしてくださいね。